奥ノ院に向う古道では、樹齢千年以上もする天然杉がいくつも見られます。
再び古寺巡礼、室生寺です。
室生寺は昔から修験道者たちの礼拝堂として古くから知られており、本堂や五重塔がある所から
さらに奥深った場所に、奥ノ院がひっそりと残されています。
この奥ノ院までの古道は、樹齢千年もの天然杉の群落が見られると共に、
苔やシダで覆われた緑の森が広がっています。
院までの階段は急坂が続き、とても険しい道になっているのですが、周りの景色を見渡してみると、
そこはまるで太古の昔にタイムスリップしたような感覚に浸ることができます。
暖地性シダ群落がみられるこの深い森は、天然記念物に指定されており、
貴重な自然環境として今もなお大切に残されております。
急な階段を一段、また一段と登っていくと、当時の修験道者たちの気持ちが伝わってくるようで、
何ともいえない感慨深い気持ちにさせられました。
道端にひっそりと佇む苔むした石や木を見ていると、遠い昔の記憶を呼び起こしてくれるかのように、
異次元の世界へと誘われ、時の流れというものを改めて感じることができました。
何本もの太い櫓(やぐら)で組まれた奥ノ院は、室生寺の最高峰の場所に位置し、天然杉で囲まれた森の中で、
まるで下界の寺院や仏像たちを見守るかのように、ひっそりと残されていました。
険しい急な階段を登り終えると、山の頂に奥ノ院が見えてきます。 当時の修験道者たちはここを目差して修行に励んでいたのでしょう。
奥ノ院に続く古道は、 天然杉に見守られながらひっそりと残されています。








